Mirai Investment Laboratory

MT4を使用した自動売買投資システムの研究所

出品EAのアップデートについて

こんばんは。ブレグジット関連、欧州コロナ、そして米国大統領選挙と為替だけでなく株式市場など大荒れの状況です。特にポンドドルの乱高下が厳しく、逆張り系のEAなどはことごとくマイナスとなりました。設計段階でこのような相場は織り込んであると思いますが、やはりリアルに影響を受ける様を見てしまうと、メンタル的にも厳しいものがありますね。自作のEAが複数SLとなり、かなりマイナスとなっていました。まあ、こういう相場は定期的に来ますので、いつも何気にやり過ごしていますが、早く過ぎ去ってほしいものです。
 先週の火曜日、そして本日とEA-BANKへ出品しているEAをアップデートさせていただきました。7月、8月の成績が非常に悪くドローダウンを起こしていたこともありまして、エントリールールの確認と、ロジックの改修を行っていたところですが、大統領選を前に何とか間に合いました。

PoundMasterですが、エントリー頻度を少し抑え、精度を上げる調整を行いました。こちらはほぼ微調整ですが、直近の相場を意識してロジックを調整しました。バックテストですが、EA-BANKへ提出済みのデータです。

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一方、こちらはQuantAnalyzerにて分析した結果です。

PF:1.45と以前に比べて減少しましたが、以前はTDSを使用しておりませんでしたので、TDSでV1.3.4を再度バックテストを行ったところ1.33でした。

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上は年間トレード回数、下は年間の収益状況です。バックテスト上ですが、すべての年度でプラスになる状況でした。それでは、ロジックの堅牢性についてですが、

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Monte CarloAnalysis(Randomize trades order with Exact method)で1000回のパターン分析を行いましたが、以降の701tradeでWorstでもnetprofitがプラスになるなど、高い確率で安定する結果となりましたので、急遽ですがアップデートさせました。

一方EuroMasterですが、こちらはバージョンアップコメントでは、多くの変更を行ってますが、実際はエントリーフィルターを一つ追加して、エントリー精度を高くしたところ、トレード回数が大幅に減少。ドローダウンがほぼ半分になりました。それに伴いパラメータの追加変更が必要になった状況です。また、USDの金利が0金利となり、ドル安傾向となることから、第二ロジックの追加ポジションをShortだけでなくLongでも入るようにロジックを変更しました。その結果、ショートポジションメインのポジション構成が、ほぼS:L=6:4ぐらいの構成となりました。

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また、QuantAnalyzerでの分析ですが、主だったところでは期待利得が7.38と、今までのEuroMasterに比べて高くなったことと、エントリー精度が上がりPFも1.52と高くなりました。

 

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エントリー頻度については、年間100トレード以上は入りますので、週に2回~3回程度のエントリーです。年間の収支についてですが、2012年、2014年のみマイナスですが、その他の年度はプラスとなっております。

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Monte CarloAnalysis(Randomize trades order with Exact method)で1000回のパターン分析でも今後376トレード行う過程でプラスになる確率が高くなっております。

ざっとこのようなアップデート内容となります。

ここまで読んでいただきありがとうございます。
相場の混乱はしばらく続くと思いますが、何とか乗り切りたいと思っております。