Mirai Investment Laboratory

MT4を使用した自動売買投資システムの研究所

VIXが高値ですね。。

先週もコロナ関連のニュースが世界を駆け巡りました。日本国内の感染状況も日増しに増えていくばかりです。先週雇用統計がありましたが、指標は全く悪くなく、失業率は3.5%、17万人増加の市場予想を大きく上回り27万人の増加と大きく上昇でした。通常の相場であればUSDは強くなり市場はドル買いの方向に動く状況ですが、実際は更に下落し105.35付近で終了となったようです。下の図はドル円週足ですが、ご覧の通り過去のサポート線104.52辺りまで目前と言った状況ですね。

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仮に来週104.52辺りのサポートを完全に抜けきってしまうと、2016年の最安値99.16までまっしぐらなのでしょうか。。この機会をヘッジファンドが見逃さないと思いますので、ドル円の為替動向は注意が必要ですね。特にクロス円ですが、このように円が強くなる傾向があるときが怖いところがあります。

ファンダメンタルの要因が強くなるとテクニカルで動くEAなど自動売買系のロジックが通用しにくくなります。よく言われているのが、VIX(恐怖指数)の上昇で市場が混乱するとEAが負けやすくなると言ったことです。そもそもテクニカルとは何かといいますと、一番分かりやすいのが、移動平均線と水平線です。よくレジサポとか、サポレジとかいわれるのがこの現象ですが、過去の抵抗線がサポート線になったり、逆もあります。私が裁量をやるときには、よく使う手法です。下図は20日SMAと80日SMA、そして水平線です。

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たぶん裁量でFXをやっている方はすぐに分かると思いますが、過去に抑えられていた抵抗線が突破され、戻ってきたところが移動平均線とサポートラインのクロスでEntry。80日線(青線)も上昇しているのがポイントですが、一気に上昇しました。何で上昇したかは、これは市場参加者の心理です。参加者の多数がここを意識して買いが集中すれば、相場は上がりますが、逆にVIX等が上昇していて市場参加者が注文を見合わせたらどうなるでしょうか。相場は別の動きをします。上昇するか、レンジ継続するか、、下落するか全く分かりません。テクニカルポイントとは、市場参加者が注文を行いやすいポイントなだけですので、実際注文が行われなければ、その通り動きませんよね。逆に恐怖で持っていたポジを強制決済する動きが加速します。これがファンダメンタル>テクニカルとなり、EAなど自動売買系が負けやすくなる原因だと思っています。しかも、EAなどはRSIやMACDなどのオシレーター情報をEntryに使う場合があります。全てではないですが。しかしこのオシレーターが曲者なんです、、。簡単なオシレーターとしてRSIが有ります。売られすぎ、買われすぎを数値化した指標で、一般的には70(%)以上は買われすぎ、30(%)以下は売られすぎとなります。計算式は結構簡単で

例えば足14本の期間で計算すると、14本中の値上がり幅の平均:X、14本中の値下がり幅の平均:Yとして {X/(X+Y)}×100

この式を見ていただくと分かりますが、上昇が続けば数値が上がり、下落を続ければ数値が下がりますよね。しかし、30以下だから必ず買いがあるかといえば、そうではありません。買いが集中して上昇が続いたのでRSIが上昇したと言うことです。そのため、オシレーターで支えられるかと言うと、全くそうはならないことが多いです。特にVIXが高い場合は。。当然ですが偶然を除いてです。多くの参加者が、「おおー!RSIが30以下だなー、、ここは買っておこう」と成行きの注文が集中すれば上がります。でも相場が混乱し、株価も下がり、マイナス要因が飛び交う中、そんな判断は通常出来ないでしょう。


じゃあ裁量をやれよ、、と言われそうですが、実際やってみると分かります。こんなチャンスはめったにきません。しかも仕事をやりながらだとほとんどEntryできません。無理にEntryさせようとすると、ほとんど負けます。なぜか、、それはFXがチャートをはさんだ対人戦だからです。しかもリアルマネーの実戦です。生半可に参入するとほとんど負けます。9割が負ける世界ですよね。なので、私はこんな不利な世界では勝負できません。それがEAをはじめるきっかけなんです。

今週のEAの成績ですが、、いや、、見事に負けました。

VTrader_X1ですが、GBPがコツコツ取っていてくれたおかげで、ユーロのSLを何とかカバーしました。

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VTrader_X2はGBPUSD、EURUSDともに不調でした。特に金曜日にGBPUSD、EURUSDがfullSLとなり万事休す。。3月はやっぱりきついですね。。

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続いては、、お知らせです。
【PoundMaster、EuroMasterのVersionup】
EA-BANKに出している、PoundMaster、EuroMasterですが、ユーザー様から「1ポジ限定運用は出来ないか」と言う問い合わせがいくつもありました。PoundMaster、EuroMasterがショート2ポジションでポジションメイクを行う理由については、EA-BANKのサイトで説明していますが、やはりこの相場環境で2ポジション持つのも不安なのも事実どと思いました。そのため、1ポジション限定の設定も用意しました。

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上が通常のPoundMasterのバックテストデータで、下が、1ポジ固定設定にしたデータです。収益はさすがに下がりますが、DDは大幅減、PFもほとんど変わりません。

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こちらは、Safetymode(1ポジ固定)のsummaryです。

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こちらが、Safetymodeでの年度別収益です。少し見難いですが、Normal版同様に全期間プラスになりました。

既に、EAーBANKではバージョンアップ済みです。
少し、エントリーロジックも微調整しました。パフォーマンスにほとんど影響しません。

ここまで読んで頂き、ありがとうございました。

コロナウイルスの感染が拡大しいます。マスク、手洗いなど最低限の予防は行いたいと思います。